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ニコニコのブロマガから引っ越しました。

nerdtronics きろく(owatax視点)

■まえおき
先日nerdtronicsというイベントであれこれさせてもらいました。
覚えているうちに色々と書き残しておきたいなと……

■nerdtronicsについて
音MADとその周辺をクラブで流してたのしくあそぶDJイベントです。
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2017.04.30 音MAD座談会 議事録(前編)

Q. これなに?
A. 2017年4月30日に行った音MAD座談会の議事録です。録音ファイルを紛失したため後編はありません。

【備考】
・この時点では音MAD宇宙論はまだあまり煮詰まっていません。
・この座談会におけるowataxの意図としては『音MAD拡張派(宇宙論者)としての立場からの論点の提示』と『それに対しての意見が聞きたい』という部分が大きかった、ような……
・あくまで2年前の解釈なので、その前提のもとお読みください。

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音MAD雑アダン 議事録メモ #3

Q. これ何?
A. 以下の放送のログです。


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音MAD雑アダン 議事録メモ #3



#1:25:40 megaさんより「これは音MADですか?」


R「音MADだとは思わなかった」
オ「自分も思わなかった」
ボ「megaさん本人はどう思ってるんだろう」
ボ「(タグ確認後)本人も迷ってるってことは音MADではない…?」
オ「アプローチとしては、歌の最後にZERO-ONEを付ける系統に近い。ドラえもんの『飛~び出しゃ!アイテテー』のやつとか」

R「何故作ったのか、という部分も思いつきの一発ネタだから、MAD動画とかの文脈にも沿ってる」
R「長い前振りを持っているとか、構造的な部分とか…」
R「動機であるWhyの部分も音MADに似てて、手法(How)の部分も似てて、成果物(What)の部分も似てるなら音MADと言わざるを得ないんですけど……音MADとは思わなかった

オ「普通の音MADでも、確かにこういうやり方はある。そういう手法を音MADの手法として定義するのであれば、上記動画のオチの部分だけは音MADである。」
オ「だから、この動画の2秒くらいだけ音MAD
R「必要最低限の前振りの部分から音MADだよね」
R「例えば、この動画は、動画のオチが成立するために必要な長さだったと個人的には思う。megaさんがそのノリをやるために、『この前振り部分が必要だった』と言うのであれば、迷わず音MADと言ってください。ただ、我々は音MADとは思わなかっただろう」
R「『一方で、必要なかったけど、面白いかなと思った』の場合、その部分は音MADではないと思う。それは『音MADとして面白い』ではなく『動画として音MADとして面白い』なんじゃないかなと。」
R「言い方を変えるとowataxさんと一緒で、最後の部分だけ音MADだと思う」

オ「『ワインの樽の中に泥水一滴垂らしたら泥水』理論(ショーペンハウアーエントロピーの法則)の逆。」
オ「泥水の中にワイン一滴垂らして、それをワインと呼ぶか?というような話。99%泥水(=前振り)の中に、1%のワイン(=音MAD)が入っています、というような状態
ボ「加えて、泥水とワインがそれぞれ混ざらずに分離している状態」
R「エンターテイメントとして必要な前振りとして仮定しても、その必要性の要求が音MADではないので、やっぱり音MADじゃなさそうかなって感じですね」


オ「それ関連でいうと、『スイーツおなら』はあのシーンだけ切ってるから音MADらしく感じる。」

R「大分感じる」
オ「ただ、もしアレが10分20分のローソンのPVの後にネタが入っていたら、それは違う。というような感じ。」

R「直感的に思ったことを説明するとこういう感じになります。ただ、これを『音MADだ』と思う人がいても全然おかしくない。それはそれで良いと思います」



#1:31:51 官房長シリーズも音MADか怪しくなってくる
R「テンプレ化には少し思うところがある」
R「直感で答えて欲しいんですけど、膳はあのテンプレいる?
オ「いるでしょ」
ボ「音MADを音楽ジャンルとして考えた時には別にいらない。『膳の動画』としてはいる。
オ「その考え方は同意」

R「『音MADはファン活動』みたいな話があったと思います。間違ってないと思いますが、例えば真島茂樹で音MADを作っている人がいたとして、『真島茂樹のファン』かと言われると結構違うんじゃないかと」
オ.ボ「『パチンコのグルメレース』のファン」
R「『音MAD素材』としての真島茂樹のファン」
R「ただ、松岡修造や原西は純粋なファンが結構居ると思う。一方で、『素材として』好きな人もいると思う。」
R「カビキラーの素材が好きな人が、カビキラーを会社として応援するに至っている人は、多くないのではないか。いるけどね」
R「バトルドームは逆にそういう人しかいなくて怖いなって」
R「何が言いたいかっていうと、それそのもののファン活動をしてるんじゃなくて、『音MAD素材』のファン活動をしている
R「そう考えると、あの前置きは必要である。それは一種の自分の愛を示す部分でもあるから」

オ「大別すると、『純粋なファン』『素材としてのファン』『音MADのための音MAD』に分類される」
R「エア本なんかは『素材としてのファン』になってると思う。」
オ「小馬鹿にする感じから始まってたけどなんか愛着湧いちゃった系の素材は結構ある」
R「クッキーとかもそういう人居るんじゃないですか」
オ「ガチで声優好きになった人結構いると思う」
R「素材としてのポテンシャルを評価してる人も」
#1:37:22 「前に影莉央さんが「素材に愛がない動画は音MAD自体に愛がある」って言ってたけど、それだ~って思った」

#1:38:48 最小限リスペクトは必要だと思う
R「大事なことだと思う。けど、最初期のエア本代ゼミなんかもそういうことは思ってなかったんじゃないかなぁ」

#1:39:56 「この素材のこの音、この曲に合いそうだから作った」は音MAD自体の愛に入りますか?
ボ「それこそ音MADのための音MAD」

#1:41:23 最近だと行って来まぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!は素材じゃなくて音MADに対する愛っぽく感じる
オ「最近のこの手のブームはその傾向が強いと思う。ただスタートが『音MADに対する愛』で始まっただけで、シリーズとして続いていくとじわじわ素材としてのポテンシャルが見いだせられるって流れは他の素材と同じになるんだと思う。それまで流行ってればだけど」

#1:41:37 例のアレ系はファンアートになっていくと面白みが薄れて数字が出にくくなる印象がある、アニメは逆なイメージ
ボ「だからこそ、淫夢とかは定期的に新しい素材が出てきてちょっと流行ってまた別のところに行く、みたいなところで続いているところがあると思う」

#1:42:54 該当のアニメが好きだと「なんでその素材でしか作らねぇんだよ」ってなります
オ「凄く分かる。それはやっぱり素材として好きか、アニメとして好きかの差
R「アニメMADとかそこで衝突しそう」
オ「『純粋なファン活動』と『素材としてのファン活動』は意外と壁がある」
R「例えば、俺キルミーベイベー好きなんですけど、キルミーのYTPMVはあまり好きじゃない。台詞合わせものの方が好き」
オ「あれはやっぱり『YTPMV素材として』の愛がある人が追従している感じ」
R「誤解を恐れずに言うと、原作のことをそこまで考えていないと思う」
オ「『キルミーのYTPMV』のファン。」
R「僕はどっちかっていうと素材の愛駆動で動画を作る」

#1:43:44 「発想を披露したい目的で作られる音MAD」もあると思う
R「あるとは思う、けど、その時の素材の選び方は上の3つのどれかに入るんじゃないかなぁ」
オ「比重としては『音MADのための音MAD』が一番高い」

#1:44:50 めちゃくちゃマイナーな素材のYTPMVとかはどうなんだ
オ「『マイナーな素材を使いたい』が先行しているのであれば『音MADのための音MAD』」
オ「あとは、愛を表現する媒体をYTPMVしか知らないからそこに落とし込んだパターンもありそう。その場合は純粋なファン活動だと思う」



#1:33:06 人それぞれ定義は違うから自分が音MADだと思ったら10選に入れればええんや
R「マジでその通り」
オ「正解」
R「それを知るために10選マイリス見てる節がある」

#1:59:00
R「自分の知り合いが突然音MADに興味を持ったとする。その際に『じゃあこれ』と言えるような動画が、その人の持っている素朴な音MAD観ではないか



~1:59:00頃までYTPMVの話題。詳しく語れる人がおらずやや不毛な話題だったのでカット

※終盤はリク生だったので平常時のボト生でお楽しみください。



★おまけ
リクエストされた動画群です。



★おまけ2
配信のコメントログです。NCV等のコメントビューアーで開いてください。
http://whitecats.dip.jp/up/download/1552754385/attach/1552754385.xml
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Q. これ何?
A. 以下の放送のログです。


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#58:56 これは装飾を全て排した音MADだと思ってます



R.ボ.オ「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
ボ「補足すると、M.C.ドナルドの裏で最終鬼畜流してるだけです」
ボ「でも、何となく合ってるように聞こえる部分もあるんだよね」
オ「偶然性に価値を見出すかどうか。見出す人にとっては音MADかもしれないけど、見いだせない人にとってはノイズです

(※音楽における『ジャンル』とは市場で売るためのパッケージングである、という話題を受けて)
#59:31 じゃあ音MADか否か、もパッケージングの為、とはできないかな?
#59:53 音MADでパッケージングされた動画
#1:00:32 音MADとして見てもらうか見てもらわないかのために音MADの定義が存在してるってことはない?
R「『伸びる動画』として音MADを作ってる人は、そういう定義を持っている可能性がある」
R「古典的な音MADを作り続ける人たちもそう思ってる、かもしれない」
R「商業音楽の話と絡めると、『そうである』って認識が他の視聴者で固まったら、パッケージングされてるんじゃないかなって思う」
R「今の動画は、そういう人たちに聞かせたら音MADだと思わないんじゃないかなって思う」

ボ「ただ、今俺が『裏でM.C.ドナルド流してるだけ』って説明したから分かるかもしれないけど、そう気づかなければただ単に『雑な音MADだなぁ』って思わない?」
オ「思う。思った。」
R「思った。けど…」

●『まだ音MADじゃない』
R「例えば、ピアノを練習してる小学生が同じところ何回も弾くじゃん。」
R「音楽かなぁ……って言われたらちょっと迷うじゃん。下手な音MAD聴くのもそんな感じ
R「頑張ってるね、とは思うけど…音MAD作りたいんだ、ってのは分かるけど…」
R「まだ音MADじゃないかなぁ、って思う」
ボ「『まだ音MADじゃない』っていう新しい概念出てきちゃった

#1:04:00 合作提出したらまだ音MADじゃないと言われて拒否されました
R「主催者とあなたの音MAD観の差なのでしょうがないです」
オ「音楽性の違いなんで解散してください」

#1:04:16 投稿した時点で出来上がってる(変化し得ない)から「まだ」って表現は微妙かも
R「そこが難しいなと思って。演奏は練習なんだけど、作曲やイラストだと練習中でも曲は曲だし絵は絵なんだよなぁ
R「ただ曲や絵と比べると、素朴な部分での音MAD、直感的な音MADの定義はそれよりも弱いような気がする」

#1:04:27 「音MAD」ってジャンルが一つの集団への帰属意識の表れなんじゃないかと思い始めた
R.オ「それはある」



#1:01:05 製作者が音MADですって言っていればもうそれは音MADにしちゃっていいんじゃないの??
オ「それはそれで正解」

#1:05:43 音MADの定義を曖昧にしすぎると荒らしの抜け道になるのが怖いんですよね
R「それは実務的な視点で凄く新鮮」

#1:07:12 一回「音MADを定義する必要性」を問いたい、ここから個人で違いがありそう
オ「ありません」
R「必要性はないです。」
R「ないですが、か動画を見た時に『音MADっぽいな』って思った人は暗黙のうちに(自分の中で)定義されてるので、それは自覚してください
R「『意味ないよ』って思ってる人でも、垣根を作ってない訳ではない」
R「垣根が作られている以上『それがどの辺にあるのか』って言うのを考えておくと、他人との衝突が減ります。また合作で提出したら拒否されたってことも減ります」

#1:08:00 定義はあるとして他人とすり合わせる必要はまったくないと思います
R「もちろんです」
R「他人とすり合わせたいのは僕たちの方であって、皆さんに押し付けようとは思いません

#1:08:14 そういえば人力ボカロだけの動画は音MADじゃないって人が一定層いて怖いんですけど御三方はどう思いますか? 私は音MADだと思います
#1:58:57 人力ボカロは音MADだと思うけどUTAUは音MADじゃないと思う、思うけど難しい

オ「モノに依る。最初からボカロないしUTAU用音源として作られたようなものを使って作ったものは、音MADでは無いと思う」

ボ「人力ボカロとUTAUの違いってなんだろう」
オ「凄く個人的な趣味嗜好で言うと、『UTAUを使った人力ボカロ』と『それ以外のもの』は区別して欲しいかなって思いはある」
オ「UTAU使っちゃうとどうしてもUTAUの音になっちゃうから…そういう宗教上の理由で分けたい」
R「耳で聞いて分かる?」
オ「分かる、UTAUの音は一瞬で分かる」
オ「UTAUだけの動画は、音MADじゃなくて『ジャンル:UTAU』じゃん、って思っちゃう節はちょっとある」



#1:09:59 じゃあこれも音MAD?


R「元々音程が不安定なままリリースされた音源を、上手くしたパターン」
オ「これはミックスの領域のような……?」
オ「あぁでもそうか、一回リリースされたものを後から補正する、っていう意味で再加工の定義には当てはまるのか」
R「そこの部分だけで抽出すると、『非公開版ふたりのきもちのほんとのひみつ』とか、『歌詞を間違えるシリーズ』とかと本質的には変わらない。」


R「手法に注目しちゃうと確かに音MADっぽくなっちゃうんだけど、直感的には違う!
オ「ちゃんと読み解くと確かに音MADっぽくなっちゃう」
ボ「非公開版、10選に入れようとしたんだよなぁ」
#1:12:29「クラシックCDにマキシマイザかけて音圧上げて楽しんでるのと同じレベル」
オ「それはちょっと違う…?」
R「Bootlegともちょっと違う遊び方だなぁと思う」

#1:12:53 編集してりゃいいってもんじゃないと思う
#1:13:01 目的が違うと思う、それが視聴者にもわかりやすく伝わってる感
R「直感的にはそう思う」
オ「音MADとして作ってるわけではないし…」
R「目的が大事なのかなぁって」
オ「これを『音MADです』と表明された上で、音MADっぽい映像を付けられていたらもしかしたら音MADにより近くなるのかもしれない」

#1:13:27 Hello Windowsも音MADとして作ってないでしょ
R「うん」
R「だから、『音MADとして作っている・いない』が何故大事なのかがまだ説明出来てないんだよね」

オ「『音MADとして作っている』はバヤリースのパーセントはどれだけ上げるって話」
R「しかも、それが表示がどうこうって言うよりは飲んだ感じどうか」
オ「(音MADとして作っているかどうか、ということは)音MADジュースを飲んだ時にどれだけジュースっぽく感じるかって言うのを、『音MADとして作っています』と表明することで香料的に風味付けしてる、イメージそんな感じ」
R「そんな感じ」

#1:14:26 音MADとして作ってないかが大事ってことは、音MADの概念がなかったニコニコ以前は音MADなかったことに
R「なると思います」
オ「『音MADという単語が無かったからといって音MADが存在しなかった』というのは乱暴で、再定義しても別に良い。仮に音MADっぽい動画が過去にあったのであれば、それは今の言葉で『音MAD』って言い直しても良い」(※コメントの趣旨とズレたこと言ってます)

#1:14:49 macho gangは映像まで音MADっぽいけど音MADとしては作られてない気がするし難しい


ボ「音にそれっぽい映像を当てている」
R「でもそれミュージックビデオの基本的な手法じゃないかな~」
オ「今の言葉で再定義すると『音MAD風味』に近いかもしれない」
ボ「やってること自体は凄く音MADっぽい」

#1:14:22 音MADとYTPMVは別?
R「素朴には内包関係だと思ってるけど…」
オ「成り立ちは違う、けど今はほぼ一緒だと思う」



●広義の音MADと狭義の音MAD
オ「一回個人的な音MAD観を表明しておきたいんだけど…」
オ「個人的な音MAD観は既に一回完結しちゃってて。ただR.M.さんの音MAD宇宙論への反論を見て思い直してる最中なんだけど……」
オ「自分の中では『広義の音MAD』と『狭義の音MAD』っていう解釈の仕方で。」
オ「広義の音MADは宇宙。古今東西あらゆるものを音MADとして捉える
オ「狭義の音MADは『所謂音MAD』。細かい定義は多少詰めるにしても、原曲が合って、それに素材が乗っている。みたいな
オ「この2つの捉え方で個人的には全部説明出来ていて。『これ音MADじゃないんじゃね?』って思ったものはとりあえず広義の音MADに全部突っ込んじゃって、『これは音MADだよね』って自信を持って思えるものは狭義の音MADの方に入れておく。そういうイメージ」
オ「ただ、そこで思考停止しちゃってたから、反論を読んで思い直してる最中」

R「新聞を切り貼りして音MAD(仮にそれを音MADとする)を作ったとして、それは宇宙に入る?」
オ「それは音が無いから音MADには入らない」
R「少なくとも音はいる、と」
ボ「だから、音MAD宇宙論では『宇宙でも音が存在することが発見されていた』という話が重要だった」
オ「何かしら音が発生した時点で『4分33秒』を原曲とした音MADが成立する、というのが音MAD宇宙論における『広義の音MAD』としての定義
R「この広義と狭義の間はグラデーション?」
オ「グラデーションですね」
R「グラデーションだと定義してないのと変わらないんじゃないかなぁ…?もうちょっと内側に線引きませんか」
オ「だからこそ、この考えを最近改めている」

※この辺りの感覚は以下のニュトーイさんのツイートが物凄くイメージに近いです。
#1:20:53 音楽に合わせたものじゃなくても音が編集されていて音声がメインなら音MADだと思ってるひともいるよね
#1:20:56 「音が必要」って感じに100%共通認識取れそうな要素を見つけていくのも良さそう
R「全員の認識から、『論理積(最小の共通範囲)』が狭義の音MAD、『論理和(最大の共通範囲』が広義の音MADなのではないか
R「ただ、論理積空集合だった時が怖い。Aさんが音MADだと思っているものが、Bさんにとってはそうではない、ということがもしかしたらあり得るかも。みたいな」
R「そっちが空集合だと、皆が同意出来る要素から音MADの定義を詰めるのは厳しい。そうすると宇宙論になるのもしゃーない」
R「そうなると、共通認識ってやっぱり『音が鳴ってる』くらいしかないのかも」

R「ただ……音MADの映像を無音で見た時に、『あ、音MADだ』って思わない?」
オ「それ関連で言うと、最近の映像技術が高まってる音MADほど『音MADっぽい映像』じゃなくなってきてる。っていうとこで、音MADという言葉で全てを語るのは不可能になってる説はある」



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Q. これ何?
A. 以下の放送のログです。


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※登場人物
ボ=ボトル/bobineKS
R=R.M.
オ=owatax


#15:54 じゃあマッシュアップと曲が素材シリーズの境界について教えてください!
ボ「個人的には細かく音を切ってるかどうかかなぁ」
R「DJ的な技術で言うと、ジャグリング(曲の一部をちょこちょこ流して小ネタのように使う)もマッシュアップの一部分として言われているけど、音MADの耳をしてると音MADっぽいよね、って思う
オ「どれだけ連続して借用してるかが全てのような気はする」

#17:19 触れないフォークがボンバーマンは音MADですか?
ボ「触れないフォークがボンバーマンは音MADです。」




#18:13 サンプリングも音MADの一種だと思いますか?僕は思います
#20:03 sampling paradiseは音MADなのかっていうことじゃないですかね
R「理詰めではなく直感的には違うと思う、けど何違うかを説明するのが難しい。けど部分的には音MADっぽいよね」
オ「もし仮にアニメ声のサンプルを使ってたとしたら、音MADに凄く近い」
オ「元々DTM用に売られている音源で組み立てているから音MADと感じない、が表現として近い

#21:27 サンパラに音MADっぽい映像がついたら音MADって認識しそう
R.ボ「わかる」
R「映像に引っ張られてる部分はあるんだな、っていうのは音MAD風味とかを見てても思う

#21:55 そうなるとrotter terminationは凄い音MADっぽいということになりますね
R「なりますね~」


R「ただ、『音MADっぽい=音MAD』かどうかはどうだろう」
オ「『音MADっぽい』っていうのは結局音MADを知っている視点からの話だから、そういう観点がない人からしたら…」
ボ「それって『メタルもパンクも全部ロックだと思う人』と同じようなもんじゃない?」

R「どこに違いを見出してるのか、というのを説明するのがとても難しい」
オ「2年前の話題に戻っちゃうけど、『どういう素材に対して音MADっぽいと感じるか』を追求すると良いのかも」
オ「例えば、Snoop dogg(smoke weed everydayの人)が、音MAD素材として認知されてたら音MADとして認識するけど、そういう文化がない状態でアレを見たら多分音MADとは思わないよね」

(音MAD、という言葉がそこまで普及してない頃は「○○リミックス」みたいな表現も多かったですよね)

R「音MADを音MADたらしめる要件がいくつかある内の、『大半には当てはまってるけどちょっとだけ外れてる』って時に『音MADっぽいな~』と思う、と思うんですよ
R「けど、直感的には『音MADじゃなさそうだな』と言いたい気持ちにもなる」
R「そういう中に、素材もあるし、映像もあるし、サンプリングっていう技術的な部分もあるんだろうな、って思う」
R「具体的にそれがどういう例があってどういう風に当てはまるか、ってのはまだ勉強不足」

#24:54 さいきっくぱーりーないとの3番めっちゃ音MADじゃないですかあれ?
ボ「あれは音MADです。ただあれカラオケバージョン聞くと分かるんだけど、音程合わせに入った部分だけがカラオケバージョンには入ってるんだよね」

#25:45 分類上音MADでも音MADじゃなくても、聞いてて楽しければそれでいいと僕は思います。
オ「えらい!」



#24:39 要件ごとに重み付けして閾値以上を音MADと定義しよう

R「僕はそれは好きな考え方」
R「重み付けのやり方と閾値は各々違うと思うから、各自やってくれ!で、そのデータが欲しい。」
R「そのデータを収集して、『大体これ守ってたらみんな音MADだと思う』みたいなものは作ってみてもいいかな、と思う」

#28:28 「3番は音MAD」がありってことは「部分的に音MAD」という存在が出てきてしまう
オ「それはある」
R「音楽とか、他のあらゆる芸術分野でもあり得ると思う。演劇の一部分だけミュージカルとか、イラスト本でここだけ漫画、とかみたいな。」

#30:40 オープニング部分が音MADになっている実況プレイ動画もありますからね
ボ「結構あるよね」
オ「それこそRTA動画で急に音MAD始めるような動画もある訳だし」

#29:01 音MAD⊂MAD動画って関係は共通認識なのか気になる
ボ「音声だけでも音MAD足り得るから」
R「MAD動画である必要はないかも」
オ「そのMAD動画ってのを、キチガイテープまで遡って含むならアリ」



#30:57 完全な音MAD存在しない説
R「面白い!達成不可能な定義が合って、それに限りなく近い動画群として定義する、っていうのは面白いと思う」

#31:46 「これを音MADと言い張る勇気」タグが付いた音MADを見て音MADかどうか判別して欲しい
R・ボ「面白そう」

#32:31 音MAD風味って音MADなんですか
オ「音MAD風味は風味なので音MADではないです。」

#32:40 mmさんの動画は音MAD?
R「あれはどっちかって言うとMADテープやキチガイテープっぽい」
ボ「ジャガーマンとかも。」
R「音MADがルーツにあるのは間違いない」

ボ「そもそもFLASH動画が音MADっぽいかどうか」
ボ「ギャバソとかも割と音MADっぽい」
R「けど、その言い方は『最新の弦楽四重奏を見てクラシックっぽい』と言ってるみたい」
オ「順序が逆」

R「例えば代ゼミとかはかなり音MADっぽいんだけど、彼らの時代には音MADという言葉は無いし、少なくとも作った人たちは音MADだと思って作っていない。」


R「この曲は台詞イントネーション作曲のルーツのルーツみたいな部分だと思う」


#35:59 完全な音MADって原曲不使用のYTPMVでは?
オ「むしろ原曲入ってた方が音MADっぽい」

#39:08 少なくとも「音楽性重視でない音程合わせ」があると音MADと認識できる、必要条件ではないけど
R「十分だけど必要じゃない。分かります」

#38:22 音MADオレンジジュース説
#39:47 音MAD100%の動画のみ音MADの断面をサムネにできる
ボ「今日の大喜利優勝」

#41:05 これ音MADでもいいかな音MAD晒しイベントやろう みんなで音MADに分類されるかどうか怪しい動画を作って投稿しよう
R.ボ.オ「良い!」

#42:33 これって音MADですか?


ボ「これは音MADでしょ」
オ「音楽ジャンル的に言うとマッシュコアです」
R「一聴した感じだとあんまり音MADっぽく感じない。」
オ「客観的に聴くとマッシュコアだけど、本人が音MADだと言い張れば音MADだと言えなくもないレベル
オ「オレンジジュースの例えで言うとQooくらい?」

#44:40 個人的に微妙なライン上だと思うんですがどう思いますか?


オ「元ネタ知らないから音MADかどうか分からない」
R「ありがち」
オ「元ネタ知ってる知ってないかで音MADかどうかっていう判断が分かれるかどうか、って言うのがバヤリースかQooかの境目なんじゃない?」
R「例えば、見たことも聞いたこともない果物のジュース出されても、100%かどうか分からなくない?」
ボ「その話で行くと、Hello Windowsが音MADかどうか、とか。」


ボ「音MAD作者なら皆音MADだと思う、と思う」
(コメント的には「思う:8人」「思わない:2」「台詞イントネーション作曲っぽい:1」)

#48:24 じゃあ七色って音MADを打ち込んでるの?
R「うん。冷やしもあるじゃん」
R「……冷やしもあるじゃんは逆説的過ぎ(笑)」
オ「原曲作って音MADに派生されたら全部の曲が音MADの打ち込みになるじゃん(笑)」

#48:32 音MAD性を見出すのは勝手だけど別にどうでもいい
ボ「そうじゃなくて、『どの辺が音MADらしくてどの辺が音MADらしくないか』みたいな、一人ひとりの感覚・境界を探りたい



#49:35 これも判別が難しいので見て評価してください


R.ボ.オ「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
R「比叡の森みたいなやつね」
オ「原曲には乗ってるけど全く曲に合わせてないパターンね」
R.ボ「直感的に音MADっぽい。困った」

R「僕の主義として。定義を作ることで音MAD作者・視聴者を縛ろうとは思っていない。けど何故自分が直感的に音MADっぽいと思ったのかを説明出来るようにしたい(感覚の言語化をしたい)」
#51:54「俺は縛られたい」

#52:08 一次創作っぽさとかアーティストのつもりで作ってるのは音MADじゃないニオイがしますね
#52:31 原曲(題材)と素材の掛け算要素が必要って思ってると判断が難しいのがありそう
#52:39 素材が原曲の付随品か、原曲が素材の付随品か って結構大事じゃない?
R「音MADって何、って話をしようとすると『手法』や『結果』の話をすることが多いと思うけど、個人的には『なんでその動画を作るに至ったか』という部分も大事だと思う。」
R「一次創作っぽいアーティスト面をしてるのが違うと感じるのはそこで、作る経緯がきな臭いと途端に音MADっぽく感じなくなっちゃうんじゃないかなぁ」

オ「動画の方の解釈で言うと、もし仮にコレに対して音MADっぽいと感じたとして、これが例えば桐乃じゃなくて謎の外人がピクピクしてる素材でやってたとしたら、それは音MADじゃなくてYTPやmemeに入ると思う」
オ「ということで、素材の影響がかなり大きいんじゃないかな、って感じる」

#54:13 動機に2次創作要素が必要ってのはMAD動画の定義にも関わりそう
#54:57 制作側がどうあろうと見た側が動画を見るだけで判別できなきゃおかしいんじゃとは思う

R「国語の問題と同じで、『製作者がどう思ったか』ではなく『見た人がどう捉えるか』の方が大事だと思う。」



#55:36 昨日見たときは音MADだったけど今日見たときは音MADじゃないってことはありうる?
R.オ「ある。」
ボ「ということは、完全な音MAD存在しない説に……」
R「ただ、自分の中での音MADの基準は時々刻々と変化すると言えども存在するので、変化した時に気づけると良いなと思います」

#56:39 製作者の意志の介在によって視聴者がどう受け取るかも変わると思ってる
R「変わるのは間違いないけど、最終的には受け取ったものが全てだと思う
R「いかに製作者が意思を込めたとして、それが伝わらなかったら意味がない」
オ「意思もそうだけど、それ以上に文脈を伝えるための努力をどれだけしてるか、というのが関わってくる」
R「それが実際に伝わったら実りましたね、と」
オ「いきなり変なものを投げて『これ音MADですよ~』と言っても理解される訳はなくて、そこに至るまでのプロセスを、事細かに…文字じゃなくて動画で示せると一番いいんだけど…」
オ「これがこうなってコレが音MADっぽいでしょ、を繰り返して最終的に全然関係ないものを『コレ音MADです』と言って、見た人が『なるほどコレが音MADなのかぁ』って思ったら勝ち。」
R「美術館の音声解説みたいな感じで…一見よく分からないと思っても、解説を聞いてみたら『なるほど』となるアレ」

R「個人的には、(芸術全般として)芸術作品じゃないところで説明してそれやるのズルいな、って思う」
R「やっても良いと思うけど、その文章を読まれた時に『全然そうは思わなかったけど』と思われたら負け」
#58:34「笑いでボケの解説するぐらい恥ずかしい」

#58:09 こんなに定義が難しいジャンルって他にあるのかな?他の文化との類推が出来ればと思うんだけど
R「音楽ジャンルは大体そう。」
オ「多分、掘ればどれも定義はあいまい」



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音MAD雑アダン 議事録メモ #2
音MAD雑アダン 議事録メモ #3

音MAD音圧論(後編)

前回の記事ではタケシが遂にソーセージを手に入れることが出来ました。
未読の方はこちらからどうぞ。





前回の記事では「より大きな音で曲を聞いてもらうために音圧を上げる」と記しましたが、当然逆の現象も発生します。

音圧が高い曲の後に音圧が低い曲を聴くと、「なんか音量小さいな、ショボいな」となってしまいます。

そんなバカなと思われるかもしれませんが、これは実際に試してみると実感出来ると思います。

そのため、音圧を下げるという事が実質的に出来ず、より大きな音として聞こえるように常に求められるような状況が続いていました。



圧戦争の終焉
これまで音圧戦争の顛末について解説しましたが、近年では状況が変わってきています。

ラウドネスノーマライゼーション
端的に言うと、どの曲を聞いても/どの動画を開いても同じくらいの音圧で聴こえるように音量を揃える技術です。

……すなわち、この技術が使われてる環境においては「どれだけ音圧を上げようが無意味になった」と言うことです。

現時点ではYoutubeSpotifyなどが対応しています。また、テレビなどでは以前から手動で音圧を整えることでどの番組でも同じレベルの音量感で聞くことが出来るようになっています。
詳しくは以下の記事を参照ください。
- 続・音圧戦争について


★つまりどういうことだってばよ
Youtubeに上げる動画に関しては音圧上げても無駄!!!むしろ逆効果!!!!
※正確に表現すると全くの無意味では無いので、ある程度の音圧は必要です。音量が小さいのはそのまま、煩すぎるのが粛清されるようなイメージですね。
※具体的な数値で言うと、現時点では「-13LUFS」が最大値らしいのでこの辺りに収めるのがベターです。


ただし、ニコニコではまだこの技術は使われてないので今まで通りです。
しかし、もし導入されてしまったら……?

音圧が勝手に揃えられてしまうことには当然デメリットもあります。「音割れポッター」や「眼力先輩」、「伊尻氏の動画」のようなうるさい動画をそのまま味わうことが出来なくなってしまうのです。
(正確には音割れ自体はするもののボリュームを自分で上げないとダメな状態)

ニコニコがいつラウドネスノーマライゼーションを導入するかは誰にも分かりませんが、タケシのソーセージが再び失われてしまう日も近いのかもしれません。




上記で締めたかったんですが、結構記事が短くなっちゃったので追加のコラムを。

イナミックレンジが広い=正義?
ダイナミックレンジとは簡単に言うと「曲全体を通して音量の大きい箇所と小さい箇所の差がどれだけあるかを示す指標です。(再放送)

類語としてダイナミクスという言葉があり、これは部分的な音量の差のことを指します。こちらはどちらかと言うと奏者や奏者上がりの人が「もっとダイナミクスを付けて」といったように使う印象があります。ダイナミックレンジはややエンジニア寄りの表現ですね。

さて、一般的にはこの音量差はある程度あった方が良いと言われています。音量差があることでメリハリが付いたり、また演奏の強弱を表現出来たり等の恩恵が得られるためですね。
少なくとも音楽についてはその認識で間違いないのですが、こと音MADについてはやや事情が変わってきます。

上手く纏まらなかったので箇条書きに起こすと、
  • 音量差を広く表現することを意識し過ぎてセリフが聞き取りにくくなったら本末転倒
  • でも音程合わせとかは何も音量変化ないとちょっと退屈だよね
     ⇒ 音の強弱やポルタメントなど、何も調整してない状態を「ベタ打ち」とか言ったりします
  • そうは言っても唐突に音割れしまくりの爆音が流れるのは面白いよね
みたいな感じです。

おわり。

音MAD音圧論(前編)

Q. これなに?
A. 音圧音圧って皆言うけど何なんだよ!って方向けの記事です。



圧ってそもそも何?
とりあえずまずはこれ読んでください。

 >音MADにおける「音圧」という言葉の意味について:ヽ(o_0)ノ - ブロマガ

……上記記事のうち、2つ目と3つ目の意味合いについての補足説明その他諸々を当記事では記します。


圧(音の迫力)を上げることによるメリットとデメリット
音が格好良くなります。デメリットはほぼ無し!すごい!
とは言え、しんみりしたシーンの音MADでパッツパツに加工された台詞を聞かされるとちょっと雰囲気崩れちゃうんで、何事も適材適所で。


圧(ラウドネス)を上げることによるメリットとデメリット
今回の記事の本題です。

音圧を上げると体感上の音量が上がります。
すなわち、より迫力のある音に聞こえるようになります。


……これを読んで、「いや聞いてる側が音量上げたら良いんじゃないの?」って思った方。大正解です。
あくまで体感上の音量なので全ては聞く側次第です。「うるせぇ!」と思われて音量下げられちゃったら意味ないですよね。


は、何故音圧(ラウドネス)を上げるのか?
結論から書くと、「少しでも迫力を感じてもらうため」です。

仮に、音圧レベル10の「音MAD①」を聞いたあとに音圧レベル100の「音MAD②」を聞くと想定してみましょう。

まず、音MAD①を再生。これに合わせた音量に視聴者は設定しますよね。
次に音MAD②を再生。音MAD①に比べて音圧レベルが高いので「音が大きく聴こえる!=なんか音がすごい!」となります。なるはず……。


……実際には音作りの影響も大きく出ますが、なんとなく実感として持ってる人もいると思います。


して音圧戦争へ……
こういった事象は既に音楽業界で20年以上前に通っています。
時期的には90年代後半辺りかららしいのですが、やはり上記のような理由で「自分の曲を大きな音で聞いてほしい」という思いから皆が皆音圧を上げ始めてしまいます。

するとどうなるか。当然ですが皆が音圧を上げるので結果的に音量差がなくなりますソーセージがない!?

……いえ、むしろソーセージは創成されます。波形によって。










過剰な音圧戦争により、音圧は上がったもののダイナミックレンジは失われました。

ダイナミックレンジとは簡単に言うと「曲全体を通して音量の大きい箇所と小さい箇所の差がどれだけあるか」を示す指標です。

しかし、音圧を上げるためにはリミッターなどを用いて「音が小さい部分」の音量を持ち上げます。すると当然ですが音量差は失われ平坦な音になってしまいますよね。

これにより、曲全体の波形が海苔……いや、ソーセージのようになってしまいました。

この辺りは以下の記事で詳しく解説されてますので、興味のある方は是非。
・音圧戦争について|Wired7i|note


そう、音圧戦争とはソーセージを失った悲しみからタケシが引き起こしてしまった悲劇だったのです。

どうにかしてソーセージを代用出来るものが無いか……その考えの果てに、音楽の波形を魚の骨のような形からソーセージの形へと変化させることをタケシは思いつきました。

その結果、タケシは遂に巨万のソーセージを手にすることにしましたが、代償として音楽業界は表現力を失うこととなってしまったのです。



⇒音MAD音圧論(後編)

へ続く?