2024年5月18日。音MAD系リアルイベント「otogroove」を主催しました。
大掛かりな企画だったし振り返りはちゃんと文字として残しておきたいな……と思いつつ、あまりにも書き残しておくべきことが多すぎて尻込みしちゃって気がついたら随分時間が経っちゃいましたね。
ということなので、思いついた順にコラム形式で書き残しておこうと思います。読みやすさなんかも重要なのは理解してますが、ちゃんとした構成を意識して書こうとすると労力が凄いのでこういう形式で……
■otogrooveで伝えたかったこと
いきなり締めに書くべきようなことから書き始めちゃいますが!
各合作や音MAD-mixなど、個別の上映作品単位ではそれぞれのテーマ性がありますが、それらを総括する「otogroove」として伝えたかったのは
「大音量、大画面、大人数で音MADを見ると、楽しい」
という一点に尽きます。
★以下ポエムです。
音MADというものは(皆さん御存知の通り)とても魅力的なものであり、インターネット上で各々が好きなタイミング、好きな環境で見るだけでもその魅力は十二分に感じられるものです。
しかし、「多くの人が同時に視聴することで得られる体験」が別の魅力を有しているのもまた事実です。
リアルタイムで大人数で音MADを見ることで得られる一体感、あるいは得られる感情の共有による興奮。
直近で言えば「超音MAD晒しイベント」、また年末の恒例行事である「音MAD作者が選ぶ今年の音MAD」などが挙げられるでしょう。これらはニコニコ生放送上でのイベントですが、コメント欄やTwitter上での盛り上がりを見れば、皆で同時に音MADを視聴することの楽しさが格別であることは明らかだと思います。
また一方で。
音楽が好きな方であれば、(一般的な)ライブやクラブへ行ったことのある方も居るかと思います。これは各々が好きなアーティストや音楽ジャンルを大音量&リアルタイムで浴びることの出来る空間であり、その現場で生み出される圧倒的な熱量に圧倒される程の魅力を有しています。
としたときに。
一般的なアーティストやクラブイベントであればこの熱量を感じられる機会が何度もあるのに、権利的にグレーなアングラジャンルであるという理由だけで、音MADからその機会が失われているのはあまりにも勿体ないのでは……?と思うんですよ。
もちろん、インターネットで生まれた音MADはインターネット上で消費(っていうとちょっと表現が悪いか)するべきであり、一般的な空間(それこそ商業化とかもですね)に持ち出すのはご法度だ、という考え方があるのも承知です。実際に今回のイベントでも否定的な意見を目にする機会は何度もありました。
しかしながら、現場で得られる熱量というのは何事にも代えがたい。音MADにも現場が欲しい。
この感情こそが、自分が音MAD系のクラブイベントを開催し続けている理由であり、原動力です。
話が長くなりましたが、今回のotogoroveというイベントは「普段クラブに来ない音MAD作者向けにも、現場の熱量と楽しさを伝えたい」という思いのもと開催しました。
その出力を最大化するための手段として、「大型合作3本」「豪華ゲストによる音MAD-mix」をプログラムとして用意しています。現地まで足を運んでもらうための動機を最大化したかった訳ですね。結果としてニーズが多すぎて別の問題が発生してしまったのですが、それはまた別の話として……
配信で視聴いただけた方も勿論ですが、現地にお越しいただいた方が何かしらの要素で「食らった」と感じてもらえたのであれば、本企画の目的はまず達成出来たのかなと思います。
この企画が原体験となって、見ていただけた方の音MAD制作や企画等に何かしらの影響を与えられたり、あるいは原動力となってもらえたらこの上なく嬉しいです。
みんな、
音MAD 楽しもぜ